韓国検察がサムスンの経営トップに逮捕状請求

容疑は株価操作と監査をめぐる規制違反か

 6月4日、韓国検察当局は、サムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(写真)の逮捕状を請求したと発表した。写真は5月ソウルでの代表撮影(2020年/ロイター)

[ソウル 4日 ロイター] - 韓国検察当局は4日、サムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の逮捕状を請求したと発表した。経営権継承を確実にする狙いがあったとされる2015年のグループ内2社の合併と不正会計疑惑について調査を進めていた。

李副会長は、経営権継承を巡り、朴槿恵前大統領の知人に賄賂を提供した罪に問われ、裁判で審理中。既に1年服役したが、二審で執行猶予付きの判決を言い渡され、2018年に釈放されていた。

検察当局は、逮捕状請求の容疑は株価操作と監査を巡る規制違反などだと説明した。

サムスンはコメントを控えた。サムスン電子<005930.KS>の株価は1.1%上昇。

検察当局は、2015年の会計処理で医薬品会社サムスンバイオロジクス<207940.KS>の資産規模が4兆5000億ウォン(37億ドル)水増しされていたと韓国金融委員会(FSC)に告発されたことを受け、粉飾会計の疑いについて調査を進めていた。

聯合ニュースによると、検察は、粉飾会計がサムスンバイオロジクスの親会社である第一毛織の企業価値をつり上げる狙いがあったと見ている。李副会長が筆頭株主だった第一毛織は15年にグループの事実上の持ち株会社であるサムスン物産と合併した。

ソウル検察当局は、告発の信ぴょう性を巡る外部検証をサムスンから要求されており、必要な手続きを取っていると説明した。

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