婚活ブームのメリット、デメリット--白河桃子の「誤解された婚活」・婚活ブームを検証する 第3回(全4回)

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 カレシ、カノジョがいない状態から婚活しても、すぐに結果は出ないので(約2年はクロージングまでかかると思う)、いま結婚している人は「付き合っていた人とクロージングに持ち込んだ人」が多いはず。

 女性誌では「カレシに結婚してもらうには、どうしたらいいか?」という相談が「カレシができない」の次に多い。

 女性たちが「自分で動き」「結婚したい」と口に出すことで、「長い春」のカップルに決着がついたのが、婚活ブームのひとつのメリットと思う。

3)不倫男性が恋愛市場から締め出された

 「僕たちは完全に合コンの場から閉め出されましたよ」

 あるモテ既婚男性は苦笑交じりに話す。

 日本の合コンシステムは、以前は「既婚者」「彼女持ち」「社交」「接待」など、目的がバラバラな人が集う非効率な婚活の場だったが、いまや「合コン」といえば「婚活目的」になり、既婚者が恋愛市場から締め出された。

4)恋愛の場、出会いの機会が増えた

 「『合コンです』と言うと、早く帰りやすくなった」

 ある上場企業の30歳男性は言うが、未婚者が婚活することを邪魔しない雰囲気ができてきた。独身でいい人がいれば「紹介」の声がかかり、「合コン」もセッティングしやすい。出会いの機会が増えた。

 結婚式の2次会でも、「婚活中」と言うと、誰かが紹介してくれる。33歳の公認会計士の女性も、それで6歳年上のバツイチ男性と交際中ということだ。

 本来は「紹介し合わない日本人」も、「婚活」という言葉でこれだけ変わったと言える。

5)地方行政主導の官製婚活も--いい広報になった

 「『婚活』という言葉ができてから、応募者がぐっと増えました」

 地方行政の官製婚活の担当者によく言われる。

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