婚活ブームのメリット、デメリット--白河桃子の「誤解された婚活」・婚活ブームを検証する 第3回(全4回)
そのため、入会して不満足感を抱く消費者も増えた。ビジネスモデルとして「消費者満足」が達成できていないのが、いまの婚活ビジネス市場である。
生き残るために「よりよいビジネス」を目指す業者もいれば、ブームに乗って風俗や出会い系サイトからの参入も増え、婚活ブームで荒稼ぎしようという悪質なサービス業者も増えている。
婚活ビジネスは「弱者ビジネス」の側面もあり、一刻も早い監督官庁(経済産業省)の指導による業界整備とクレーム対策が必要である。
●婚活ブームのメリット
1)「生涯婚活時代」の到来山田昌弘中央大学教授が「生涯婚活時代」という言葉を使ったが、まさにそのとおりだと思う。
地方の県主催のお見合いパーティなどに行くと、「この人は世話役だろう」と思われる60代、70代の男性が「婚活」していることも珍しくない。未婚でも再婚でも、誰もが「結婚したい」と言える時代になったわけだ。
50代、60代、70代でも、お見合いパーティに来る時代。いつでも、いくつでも、結婚の可能性がある時代になっている。
今後、未婚再婚を含む「高齢者婚活」は盛んになっていくだろう。
2)「長い春」のカップルに決着
半年ほど前に取材に来た女性ライターが「アドバイスをもとに、7年付き合っていた人と結婚できた」というのを聞いて、「長い春のカップルに決着がついている」のを感じる。
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