【産業天気図・医薬品】特許切れ契機で後発参入相次ぎ、業績低迷長期化、10年9月まで始終「雨」

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 また、日系2位のアステラス製薬<4503>も、米国市場で特許が失効した免疫抑制薬プログラフが後発品による侵食を受け始めた。加えて10年3月には、排尿障害改善薬フロマックスの後発品が発売される見通し。それ以外の主力品の拡販や、他社からの製品導入を進めるが穴埋めは困難な状況だ。

エーザイ<4523>も、最主力のアルツハイマー型認知症治療薬アリセプトが10年11月に米国で特許切れに。抗体医薬の開発を得意とする企業の買収や製品導入などの対応を進めるが、業績は正念場を迎えることになる。準大手では、大日本住友製薬<4506>にとって最主力の高血圧症治療薬アムロジンが、国内ですでに特許切れ。後発医薬品との競合にさらされている。

また、2010年4月の国内の薬価改定では08年改定よりも厳しい6.2%前後のマイナス改定となる見通しだ。業界や市場関係者の予想ほど下げ幅は大きくならない模様だが、業績の頭を抑えることになる。 
(岡田 広行)

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