ラジオアナウンサーが「現場取材」に出向く理由

これからのマスメディアのあり方とは?

マスコミは特別に正しいとされるような存在では、すでになくなっています(写真:Fast&Slow/PIXTA)

マスコミの取材姿勢への疑問や批判が呈されることが増えています。

昨年で言えば、保育園児の列に車が突っ込み、2人が死亡する事故が発生した際、保育園が開いた記者会見で、泣き崩れる園長に一部記者が、事故の責任の一端が保育園側にあるかのような質問をしたことで、ネットを中心にその無神経さが批判を浴びたのは記憶に新しいところです。

これはマスコミがその取材手法から記者会見での質問内容まで、オープンに評価されるようになった典型例です。マスコミの中にはいまだにネットを下に見る人が多く、「はいはい、またネットの連中がマスコミたたきやってますね」くらいに軽く考えているかもしれませんが、はたしてそれでいいのでしょうか?

報道も昔のままでいいはずがない

マスコミの自意識とは関係なく、もはや誰もマスコミを上には見ていません。ジャーナリストの佐々木俊尚氏が「マスコミもさらされ評価される時代」と論じたように、すでにマスコミは特別に正しいとされるような存在ではなくなっています。そうなれば、マスコミによる報道も昔のままでいいはずがあるまい、と強く思うのです。

例えば、「マスコミの使命は権力と戦うものだ」という意見をよく聞きます。実際にニュース番組をやっているとそうした趣旨で諭されることもあります。

なるほど、国が進むべき道を誤りそうなとき、マスコミが警鐘を鳴らすべきだという意味では完全に同意します。ならば、報道に携わる人間は政策についてよく学び、国民への影響、メリット・デメリットを是々非々で評価すべきなのではないでしょうか。

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