日産の大幅減益、出口が見えぬ「アメリカ再建」

一部に改善効果も、欠かせぬ新車投入

日産自動車は業績が低迷し、アメリカ事業の立て直しが急務となっている(撮影:大澤誠)

真っ暗なトンネルを手探りで進む日産自動車に、出口の光は見えているのか。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

11月12日に発表した日産の2019年4~9月期決算は、通期の営業利益見通しを期初から800億円引き下げ、前期比52.9%減の1500億円とした。北米や中国、日本など世界の全地域で新車販売が想定を下回り、想定為替レートが円高に振れていることが響いた。

業績の低迷が長引き、元凶であるアメリカ事業の立て直しが急務となっている。

次期CFOは「回復は順調」と自信を見せるが・・・

「アメリカにおいて販売の質向上に向けた取り組みの成果が表れ始めた」「アメリカ事業のリカバリーは順調に推移している」

12日に記者会見したスティーブン・マー次期最高財務責任者(CFO)は、主力のアメリカ事業の改善が順調に進んでいることを何度も強調した。

北米はかつて日産の営業利益の4~5割を稼ぎ出していた。2008年のリーマンショックから景気が回復して北米の新車市場が成長していく過程で、カルロス・ゴーン元会長はインセンティブ(販売奨励金)と呼ばれる販売促進費用を使った値引きを乱発し、市場シェア獲得に邁進していった。

ところが、市場拡大が頭打ちになると、奨励金を積みましても売れなくなり、収益性が大幅に悪化。北米事業は日産の屋台骨から一転、経営のお荷物に転落した。

次ページ北米事業の立て直しが最優先
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
省電力・広域通信“0G”の衝撃<br>IoT化の隠れた主役LPWA

低速ながら電池で数年動くほどの省電力で、基地局から10km以上もの広域通信が可能。 LPWAという通信方式は超高速の5Gとは対極で、関係者に「0G(ゼロジー)」と呼ばれています。検針やモニタリングなど静かな普及の現場を取材しました。