Facebook「利用者24億人を超えた」スゴい仕組み なぜ大学生専用SNSが世界一になれたのか
フェイスブックは、初めは大学生専用のSNSだった。ハーバード大学を起点に、近隣のアイビーリーグなどを手始めとして、いわゆる優秀な大学同士がつながるようなネットワークをつくろうというのがもともとのアイデアだった。
このことからは、ミクシィも、初めは招待制だったことが思い出される。招待制にすることによって、「ぜひともその優秀な大学生しかいないネットワークに入りたい!」という気持ちが刺激されるわけだ。
創始者のマーク・ザッカーバーグはハーバード大学内の男子学生による秘密結社的な社交団体の1つ「ファイナル・クラブ」に憧れていたものの入会はかなわず、挫折を味わったのだが、それと排他的なネットワークとして生まれたフェイスブックというネットワークをつくったことには関係性があるのではないかという説もある。
最初は「意識高い系」に支持されていた
ソーシャルメディアを研究するダナ・ボイドが指摘するところでは、フェイスブックが始まった当初は、主なユーザーはいわゆる意識高い系だったという。狙いとユーザー層はマッチしていたわけだ。逆に、そうでない人々――つまり、スクールカーストが高くなく、社交というより自分の好きなものを追求するのが好きなオタク/ナード気質の若者たちは、Myspaceを使っていたのだ。
フェイスブックは「フェイスマッシュ」という、ハーバード大学の女子学生の肖像写真を収集し、容姿を格付けするというサービスが出自だった。男性からしか見られないという非対称性を伴って、もちろん大問題になり、マーク・ザッカーバーグは大学に呼び出しを食らいサービスをクローズすることになった。
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