1泊2食1万円以下の「温泉宿」を探す楽しみ

昔ながらの駅前ビジネスホテルも穴場だ

出張時はビジネスホテルではなく、安宿に泊まるのもいいかもしれない(写真:Graphs/PIXTA)

好きなスポーツチームやバンドの応援のため、遠征の行程や交通手段をあれこれと考えて、大体の予定が見えてきたら、次に決めるのは宿泊施設だ。

年間に何度も各地に出かけるので、安価に済むに越したことはない。

若い人や体力に自信のある方であれば、ネットカフェで一夜を明かすのも一案だろう。いわゆる宿泊特化型と呼ばれるチェーンのビジネスホテルを選ぶ方も多いと思う。実際、同じチェーンであれば、全国どこに泊まってもほぼ同じクオリティーが約束されている。手頃な値段、きれいで過ごしやすい客室、Wi-Fi完備、無料朝食、大浴場や夜食サービス付きのホテルもある。私自身、何度も利用しているので、その快適さはよく知っている。

けれどもここ数年、地場のビジネスホテルが気になっている。その土地にどんな宿があるのだろう、という興味が湧いてくるのだ。大抵は古くからある施設で、チェーンに比べると快適さが上回ることはそれほど多くないが、良くも悪くも印象深い宿に当たると、そこに出かけた思い出が、より鮮明に残るように感じる。

3個口電源タップは忘れずに

よさそうな宿があると、駅または目的地からの近さ、部屋のネット環境(有線LANでよい)とユニットバスがあることの3点を確認して予約する。

ハイシーズンを除けば、地方都市であればシングルルームが3500円~5500円程度で見つかる。予約サイトには載ってない宿も狙い目だ。

ただ、部屋にコンセントが少ない場合があるので、3個口電源タップ、有線LAN用の小型Wi-Fiルーターは常備しておく。

もとより古さは承知しているので、部屋に通されたときに期せずして温水洗浄便座だったりすると得した気持ちにすらなる。

地場のビジネスホテルには、古くから営業をしているところも多く、どのような歴史を刻んできたのだろうか、と思いをはせることもできる。カードキーが主流の今、フロントの背面に蜂の巣状の鍵入れがあったり、ロビーに妙に豪華なシャンデリアがあったりすると、オープンした頃の光景が浮かんできたりする。

さらに、料金はビジネスホテル並みだが宴会場や会議室があるぐらいの規模だったり、反対に家族経営のような小さな宿だったりすることもあり、それぞれ味わい深い。

次ページ設備は古くても「おもてなし」で負けない
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