新幹線、少しでも安く乗るための「ケチケチ術」 在来線特急も新幹線をうまく使って節約可能

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神戸市内から東海道・山陽新幹線

関西では、新幹線に並行して特急並みの速さを誇る新快速が走っている。これを使わない手はない。

京阪神で新幹線の利用がちょっと不便なのは神戸だ。山陽新幹線の新神戸駅は街の中心である三ノ宮からやや離れており、地下鉄で1駅・210円で行くことができるものの、JR在来線とは直接接続していない。それならJRの新快速で新大阪や姫路まで行ってしまうのも1つの手だ。三ノ宮から新大阪までは新快速で27分、姫路までは40分だ。

上り方面は東京や品川、新横浜だと、新大阪発にしても「のぞみ」指定席が110円安くなるだけだが、お得感が高いのは名古屋だ。新大阪発なら自由席が860円、「のぞみ」指定席は970円安くなる。グリーン車ならなんと2220円も安い。

自由席は浜松も760円、静岡は440円安くなる。この両駅に行く場合、新神戸から新幹線に乗っても新大阪で乗り換えとなることが多い。それなら新快速で新大阪まで行って新幹線に乗り換えても手間は変わらないだろう。

下り方面だと、姫路まで新快速を利用して乗り継いだ場合、自由席で福山・新尾道・三原が860円、岡山・広島・新岩国なら750円安くなる。徳山・新山口なら450円安い。

タイムロス数分で数百円浮く!

首都圏―新津間(上越新幹線+信越線)

新津駅は、新潟から信越線の普通列車で20分。だが、新潟の2つ手前の長岡から快速・特急列車を使う方法もある。長岡乗り継ぎの場合でも、タイミングがよければタイムロスはゼロ。あっても数分程度だ。

例えば大宮8時30分発の「とき307号」に乗ると、長岡には10時04分、新潟には10時28分に着く。長岡で10時29分発の信越線快速に乗り換えると新津11時13分着。新潟で乗り継いだ場合は10時47分発の普通列車で新津には11時07分着。差は6分しかない。

それでいて料金は、東京発(在来線で大宮から新幹線利用)なら960円、大宮発なら750円も節約できる。グリーン車利用なら東京発でも大宮発でも1760円お得だ。

長岡からの快速の本数は少ないが、同区間には特急「しらゆき」も走っている。「乗継割引」の制度を使って+370円で長岡―新津間を特急利用にするのもいいだろう。

乗継割引とは、JRが指定する新幹線駅でその日のうちに在来線特急に乗り継ぐ前提で特急券を同時に購入すると、在来線の特急・急行料金、指定席料金が半額になる制度だ。

次ページ在来線に乗り継ぐなら「乗継割引」を駆使しよう
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