三菱自「エクリプス クロス」、発売1年の通信簿

今後の焦点はプラグインハイブリッド化

三菱自動車は昨年12月、クロスオーバーSUV「エクリプス クロス」を一部改良して発売した(写真:三菱自動車)

三菱自動車のコンパクトSUV(スポーツ多目的車)「エクリプス クロス」。2018年3月の発売から1年余りが経過した。

エクリプス クロスは、ミッドサイズSUVと位置付けられる同社のアウトランダーのプラットフォームを活用し、3列シートは考えずクーペのような外観を持つひと回り小ぶりなSUVとして新たに開発された。

海外は欧州向けが好調

実は、エクリプス クロスは日本での発売を前に、欧州、豪州、ニュージーランド、アセアン地域、そして北米へ出荷されており、日本への導入はそれらから遅れてのことであった。とはいえ、国内に向けては2017年12月から予約注文を受け付けており、昨年2月段階で約5000台の予約注文を得ていた。

当初の殺到が一段落して以降の販売動向は、平均すると700台前後という月販台数で推移して2018年度(2017年3月~2018年3月)を締め括った。日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位の昨年1~12月の統計(暦年)では、年間1万1592台を販売し、44位に位置付けられてベスト50位以内に入っている。この実績は、同社のデリカD:5の42位と、アウトランダーの46位のちょうど真ん中であり、同社が主力とするSUVの一翼を担う人気を集めたということができる。

ちなみに海外においては、2018年度で国内の8.8倍強となる6万4000台以上が販売され、中でも欧州向けで全体の40%以上を占めるなど人気が高い。また、大型のクルマが好まれる北米がそれに続く市場(約23%)となっている。別の側面では、その他の地域として統計が集約されるなかの南米(ブラジルで約1000台)や中東(エジプトで約2000台)でも人気があり、三菱自の4輪駆動技術への評価も加わっているのではないかと想像される。

世界的なコンパクトSUV人気の波にエクリプス クロスも乗ったかたちで、競合他社のSUVのように爆発的という数値ではないかもしれないが、着実な一歩を踏み出したといえるだろう。

では、エクリプス クロスとは、どのようなコンパクトSUVなのか。

次ページクルマの特徴や乗り心地は?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
30~40代でも起こりうる『孤独死』の過酷な実態
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
漂流する東芝<br>舵取りなき12万人の悲運

再出発したはずの東芝の漂流が止まりません。再建請負人の車谷暢昭社長が電撃辞任。緊張感が増すファンドとの攻防や成長戦略の構築など課題は山積しています。従業員12万人を超える巨艦企業はどこに向かうのでしょうか。

東洋経済education×ICT