年収900万41歳独身公務員が陥った「趣味貧乏」 お金も遊びも成立させたい人が取るべき戦略

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まず前者の財形貯蓄には「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3つがありますが、Hさんはこのうち一般財形貯蓄を選択。一般財形貯蓄は、資金の使い道が自由。3年以上積み立てるのが条件ですが、積み立て開始から1年経てば引き出すことができます。ただし引き出すには会社の窓口や上司の印鑑などが必要で、銀行の普通預金にように簡単には引き出せません。

後者のiDeCoは積み立てた掛け金の全額が所得控除になるので、所得税・住民税が節税できます。引き出しは60歳以降と制限はありますが、節税しつつ、老後資金を貯めることができます。

読者の方の中には、「趣味費を半分しか減らさないなんて甘い!」と言う方もいるかもしれませんが、今まで多くの浪費癖のある方を見てきましたが、突然急激な締め付けを強いると、その反動でさらに浪費してしまう傾向があります。そのためHさんのように、ある程度の時間をかけて徐々に費用を減らしていき、状況を話し合いながら決めることが有効です。

また、筆者は、上限は設けたとしても、ある程度趣味費にお金をかけるのは問題ないと考えています。「お金は使ってなんぼ」であり、そもそも自分の好きなように使っていいわけですから。毎月堅実に貯蓄ができ、何にいくらお金を使っているのか意識できているのであれば、残りのお金を何に使うかは、Hさんの自由です。私たちは、相談者の方がお金と向き合い、お金に振り回されない人生を送れるよう、伴走者としてサポートするのが仕事です。

子ども時代の「親の締め付け」が浪費の根源だった?

筆者は今回Hさんの浪費の根源を探るべく、育った環境などもお伺いしましたが、どうやら厳しい両親に育てられたようで、大人になって一人暮らしになり、その解放感が散財の根源となっていたようです。

というのも、両親は、Hさんに幼少から英才教育を施し、学校から帰ると、家庭教師の先生が待ち構えていて勉強漬けの日々。友達ともほとんど遊べず、たまに遊びに行くときにも厳しい門限があり、それは高校を卒業するまで続いたそうです。晴れて大学生になって一人暮らしを経験、人生で初めての解放感に浸ったHさんはこの頃からアイドルやフィギュアにはまり始めたそうです。なんと、友人と映画館に行って映画を見たのも大学生になってからだそうです。

結局、大学生や社会人になってから自由を手にし、歯止めが利かなくなってしまったのかもしれません。子育てや部下の育成など何事にも通じることですが、過度に締め付けると、どこかでひずみを生じるのかもしれません。今回のケースに限りませんが、つくづく、お金の使い方と人生はつながっているな、と思います。Hさんがお金に振り回されず、自分らしい人生を楽しんでもらえるよう全力でサポートしていきたいと思います。

頼藤 太希 Money&You 代表取締役、マネーコンサルタント

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よりふじ たいき / Taiki Yorifuji

(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月400万PVの『Mocha(モカ)』を運営。主な著書に『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)などがある。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

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