来年の運用に、なぜアクティブ投資が不可欠か 長期固定運用もひとつの手
オルタナティブ投資の拡大で高収益も
長期機関投資家のポートフォリオで非流動的な資産が存在感を増している。
経済協力開発機構(OECD)加盟国の年金基金は、2000年に資産の6%だったオルタナティブ投資の比率が2012年に19%に拡大した。
カナダの年金基金オンタリオ州公務員年金基金(OMERS)は、世界各国のプライベートエクイティ(PE)企業や不動産、インフラ資産を買い上げ、国際ディールメーカーとなった。
同基金は2012年に10%の投資収益を上げた。
年金基金はこれまでリスクを敬遠してきたが、運用成績の拡大を目指すなら、より多くの基金がこうしたアプローチを取る必要があるだろう。
これらの基金の投資収益は長年、目標を下回っている。一般に想定される米国の州・地方政府年金基金の投資収益率は年間約7─8%だが、2000年以降、実際の投資収益率は約5.6%となっている。
資産運用会社GMOの資産配分担当共同責任者、ベン・インカー氏は、年金基金や財団などはこれまでにないほどの苦境に直面すると指摘。投資家のポートフォリオの想定リターンはかなり高いと警告した。
(Natsuko Waki記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:佐々木美和)
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