Facebookの10分の1? Twitterの価値 株式公開するツイッターの”企業価値”が明らかに
日本語版サービス開始にあたって2008年に来日した創業者のマーク・ザッカーバーグCEOは、「サービス開始がたまたま大学発だっただけ。友達といろいろな情報を共有したいというのは、普遍的な要求ではないかと思っている」とグローバルでのさらなる拡大に自信を見せていた。
この時、日本ではまだ匿名、仮名で使用できるミクシィが主流だった。実名登録での利用を推奨するフェイスブック普及には疑問符もついたが、「実名を公表すれば、ほかの人からも見つけやすく、互いの情報をより共有できる。偽名だと公開情報も偽りとみられ、おのずと情報の輪からも外れていく」と、日本での展開にも自信満々。
その予言通り、実名での利用は瞬く間に浸透し、日本におけるソーシャル・ネットワーキング・サービスの勢力図を塗り替えてしまった。
ヤフーと比べると時価総額はどれだけ違う?
フェイスブックと比べるとツイッターの企業価値はまだ”小さい”ともいえるが、古参のIT企業であるヤフーの時価総額は約340億ドルだから、109億ドルというツイッターの時価総額はなかなかのもの、ということになる。
現在、ヤフーのCEOは昨年7月にグーグルから転身したマリッサ・メイヤー氏。グーグル創業期の1999年に入社した人物でまだ38歳だ。直近では、雑誌『フォーチュン』の10月号が注目すべき40歳以下の人物を特集し、モバイル決済で変革に挑むスクエアのCEOで、「第二のジョブズ」とも言われるジャック・ドーシー氏をおさえ、メイヤー氏が1位に選ばれた。
目下、ヤフーはメイヤーCEOの下で積極的な買収を仕掛け、経営改革を推進中。2012年前半に15ドル前後だった株価は今では30ドル台。株式市場の評価は高まったが、10月15日に公表した第3四半期決算は売り上げは増えていない。メイヤーCEOの評価は期待先行というところだろう。
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