「ゆる鉄」中井精也が駅前に画廊を開いたワケ 東京・三ノ輪に開店、商店街も元気になった

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
三の輪商店街に「ゆる鉄画廊」をオープンした中井精也さん(筆者撮影)
5月3日、東京・三ノ輪橋のジョイフル三の輪商店街に自身のギャラリー&ショップ「ゆる鉄画廊」をオープンした鉄道写真家の中井精也さん。「ゆる鉄」をテーマに全国で精力的に撮影を続けながら、テレビ番組やコマーシャルでも活躍する中井さんが選んだ場所は、下町の商店街だった。

開店の経緯と場所選び

「昨年9月、神楽坂にある『あゆみギャラリー』で 写真を1万円で販売する試みをしたとき、とても好評だったんです。

東洋経済オンライン「鉄道最前線」は、鉄道にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

フランス・パリでは鉄道駅の構内に写真を売る店があり、そこで写真を選んで買うのが当たり前のことです。日本にはない習慣ですが、写真がとても身近にある。僕はそれがとてもいいなと思ったんです。

それで、思い切って自分の作品を1万円で販売することにしました。1万円というのは写真家にとっては破格の安さです。

誰もが思わず足を止める「ゆる鉄画廊」の全景(筆者撮影)

でも、写真を買ったことのない人からしたら、買うには勇気のいる値段だと思います。いつか自分のお店を持ちたいな、と考えていたので、あゆみギャラリーで感じた手ごたえが背中を押してくれました」

「お店を出す場所は僕の好きな撮影地に近いということが条件でした。候補は、都電荒川線か、小湊鐵道の沿線。でも小湊鐵道は今住んでいるところから少し遠くて。都電荒川線の三ノ輪橋駅は大好きな場所の一つでした。もともと三ノ輪橋の商店街は、撮影に来たときにパン屋さんや鳥屋さんなどで買い食いをしていたので、商店街に知り合いが多かったのです」

次ページ親しみやすい雰囲気
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事