「ゆる鉄」中井精也が駅前に画廊を開いたワケ 東京・三ノ輪に開店、商店街も元気になった
開店の経緯と場所選び
「昨年9月、神楽坂にある『あゆみギャラリー』で 写真を1万円で販売する試みをしたとき、とても好評だったんです。
フランス・パリでは鉄道駅の構内に写真を売る店があり、そこで写真を選んで買うのが当たり前のことです。日本にはない習慣ですが、写真がとても身近にある。僕はそれがとてもいいなと思ったんです。
それで、思い切って自分の作品を1万円で販売することにしました。1万円というのは写真家にとっては破格の安さです。
でも、写真を買ったことのない人からしたら、買うには勇気のいる値段だと思います。いつか自分のお店を持ちたいな、と考えていたので、あゆみギャラリーで感じた手ごたえが背中を押してくれました」
「お店を出す場所は僕の好きな撮影地に近いということが条件でした。候補は、都電荒川線か、小湊鐵道の沿線。でも小湊鐵道は今住んでいるところから少し遠くて。都電荒川線の三ノ輪橋駅は大好きな場所の一つでした。もともと三ノ輪橋の商店街は、撮影に来たときにパン屋さんや鳥屋さんなどで買い食いをしていたので、商店街に知り合いが多かったのです」
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