日経平均は反発、1万4693円で取引終了 買い一巡後は伸び悩み、薄商い続く

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10月21日、東京株式市場で日経平均は反発。欧米株高の流れを受けて一時166円高となり、1万4700円台を回復する場面もあったが、買い一巡後は伸び悩んだ。写真は東京証券取引所で昨年12月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。欧米株高の流れを受けて一時166円高となり、1万4700円台を回復する場面もあったが、買い一巡後は伸び悩んだ。

国内企業決算の発表本格化やあす発表の9月米雇用統計を控え様子見ムードが強いという。東証1部の売買代金は1兆4557億円と低水準にとどまり、投資家は積極的な動きを手控えている。

欧州市場でFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が終値ベースで2008年6月以来の高値を更新。米国市場ではS&P総合500種<.SPX>が連日の過去最高値更新となるなど、世界的なリスクオンの地合いが継続している。為替が1ドル98円台まで円安方向に振れたことも支援材料となった。寄り付き後、先物市場に断続的な買いが入り、指数の押し上げに寄与したとみられている。

日経平均は取引時間中で9月27日以来となる1万4700円台を回復したが、上値では戻り待ちの売りや利益確定売りに押され、伸び悩んだ。企業業績への期待感は根強いが、「株価は上方修正期待を織り込んでおり、サプライズに乏しい決算発表になる可能性がある。もう一段の株価上昇を試すには円安進行が必須」(いちよしアセットマネジメント・執行役員運用部長の秋野充成氏)という。

NT倍率<.NTIDX>が上昇し、終値では10月1日、約3週間ぶりの高値水準となった。日経平均が前日比で0.91%上昇する一方、TOPIXは0.57%高にとどまったため。日経平均先物への買いが裁定買いを誘発したとみられている。指数寄与度の大きいソフトバンク<9984.T>やファーストリテイリング<9983.T>が買われ、2銘柄で日経平均を約37円押し上げた。

個別銘柄では、古河電池<6937.T>が反発。18日、2013年9月中間期の業績予想を上方修正したことが好感された。4―9月期の連結営業利益が前年同期比3割強増え900億円弱になったようだと報じられたスズキ<7269.T>は続伸した。

半面、安川電機<6506.T>が続落。同社は18日、2014年3月期業績予想の上方修正を発表したが材料出尽くしとなった。

東証1部騰落数は、値上がり1296銘柄に対し、値下がりが322銘柄、変わらずが133銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      14693.57 +132.03

寄り付き    14624.03

安値/高値   14624.03─14727.85

東証出来高(万株) 175093

TOPIX<.TOPX>

終値       1212.36 +6.84

寄り付き     1210.26

安値/高値    1207.36─1215.90

東証売買代金(億円) 14557.32

(杉山容俊)

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