アップル、Mac向け半導体を自社製に変更へ 早ければ2020年にインテルから切り替え

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4月2日、米アップルがパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが関係筋の情報として報じた。写真は3月28日撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[2日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>がパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル<INTC.O>製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが2日、関係筋の情報として報じた。自社製への切り替えは早ければ2020年に開始するという。

ブルームバーグによると、アップルは自社製品の統合性を高める広範な戦略の一環として、コードネーム「カラマタ(Kalamata)」の下、同計画を推進。ただ、計画はまだ初期段階にあるという。

アップル、インテルいずれからもコメントは得られていない。アップルは05年からパソコンにインテル製半導体を搭載している。

マックによるアップルの業績への寄与度はさほど大きくない。昨年のマック販売台数は1920万台で、同社の17年度売上高に占める比率は11%にとどまっている。

ただ、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の台頭でラップトップやデスクトップ・コンピュータの販売が落ち込む中で、マックの売り上げは昨年4%の伸びを記録した。

同報道を受け、インテルの株価は6%安、アップルは0.7%安で取引を終えた。

スタイフェルのアナリスト、ケビン・カシディ氏は、アップルの計画に関する報道に市場が「過剰反応」しており、インテルの業績見通しは良好なままだと分析。「他のPCメーカーが自社製CPU(中央演算処理装置)への切り替えを検討する見込みはない」と予想した。

サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「アップルが低価格帯製品の一部でインテルから切り替えることは可能とみられるが、2020年までに高価格帯をはじめとする全製品で切り替えるのは難しいと考える」と指摘した。

*内容を追加しました。

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