ヤフー、「若返り」に透ける創業22年目の焦燥

社長交代で新進気鋭のベンチャーと戦えるか

今年6月に新社長に就任する川邊健太郎・現副社長(右)と、宮坂学・現社長(左)。IT業界の”老舗”は新進気鋭のベンチャーに対抗できるか(撮影:今井康一)

「まさに大抜擢」と評された社長交代から6年。国内インターネット企業の先駆者・ヤフーが、再び大胆な“若返り”のトップ人事、執行役員人事に打って出た。

次期社長に内定したのは、現在副社長兼COO(最高執行責任者)を務める川邊健太郎氏。1974年生まれの43歳、現社長兼CEOである宮坂学氏(50)の就任時より1歳若い年齢での就任となる。

黎明期からネットにどっぷりだった川邊氏

川邊氏はネット黎明期の1995年、青山学院大学在学中にウェブサイト制作などを手掛けるベンチャーを起こした。2000年、ヤフーによる買収・合併を機に、入社。その後は「Yahoo!ニュース」、動画ストリーミングサービスの「GYAO(ギャオ)」など、メディア関連の事業に長く携わった。

川邊健太郎氏は新本社のオフィス設計にかかわるなど、働き方改革にも熱心だ(写真は2016年10月の新本社内覧会にて、撮影:尾形文繁)

直近ではコマースグループ長として、ネットオークション「ヤフオク!」やネット通販(EC)「Yahoo!ショッピング」の事業を率い、親会社ソフトバンクとのポイント施策連携などを通じて流通総額の拡大に貢献した。最近ではグループ社員約6800人が勤務する本社移転の“引っ越し隊長”として、全フロアフリーアドレスのオフィス設計を提案・実現するなど、働き方改革にも熱心だ。

トップ交代と同時に、執行役員にも新たなメンバーが複数加わる。CFO(最高財務責任者)に就任する坂上亮介氏(2008年入社、42歳)、コマースカンパニー事業推進室長に就任する秀誠氏(2002年入社、39歳)、テクノロジーグループデータ&サイエンスソリューション統括本部長に就任する塚本浩司氏(2009年入社、45歳)など、40代以下の人選が目立つ。

「いつまでも前のテーマを追いかけるのではなく、新しい挑戦、テーマが必要な時期だと確信している。新しい山に登るときは、新しいリーダーシップの下で行うのが適切だろうと」。宮坂社長は1月24日に開いた会見の冒頭、トップ交代の理由についてそう語った。

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