新iPhoneは、密輸業者への「挑戦状」

廉価版投入でアップルが狙うこと

学生の「運び屋」

アップルは今回、米国での発表イベントの翌日に、中国でもイベントを開催する。両国でほぼ同時にイベントを開催するのは初めてで、同社が中国市場を重視しているのがうかがえる。

中国連合通信と中国電信は新iPhoneを取り扱うとしており、一部の業界関係者によると、中国移動も発表後にアップルと提携するとみられている。

中国移動との提携が実現すれば闇市場に一定の打撃を与えるとの見方がある一方で、闇市場の完全な撲滅につながることはないと指摘する声もある。

また、電子商取引大手アリババ・グループ傘下の淘宝(タオバオ)にはこんな広告が出ていた。「香港の学生があなたにiPhone5、5S、5Cを届けるお手伝いをします。最新モデルの価格は1台5000─7000元(約8万2000─11万5000円)」

学生の「運び屋」はタブレット型端末「iPad(アイパッド)」をかばんに忍び込ませたり、腰や足首にiPhoneを巻きつけたりする手口で、本土へと密輸する役割を担うという。

深セン市の密輸業者らは、新iPhoneが香港で発売されればすぐに店頭に並べられるとし、「発売日にもう一度来て。午後には香港から届いているはず」と豪語する。

アナリストらの見方では、香港で販売されたiPhoneとiPadの約7割は、闇市場での取引や観光客による購入を通して本土に持ち込まれているという。

(原文執筆:Yimou Lee記者、Lee Chyen Yee記者、翻訳:梅川崇、編集:伊藤典子)

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