改革続々、新生「湘南モノレール」の"熱い夏" 新車投入と23年ぶりダイヤ改正で利用者急増
――5月から開始した、車両の先頭に装着するオリジナルデザインのヘッドマークの販売について、導入に至った経緯をうかがいたい。
地域企業として地域の皆さんとのコミュニケーションを取っていくのも大切なことだと考えており、オリジナルヘッドマークの販売はその一つの試みだ。誕生日や記念日のメッセージ、自己PRなど、公序良俗に反するものでなければ、幅広く利用いただける。
乗り換え案内アプリ「駅すぱあと」などを手がけるヴァル研究所(東京都杉並区)からの提案ではじめたサービスだが、もしかしたら、プロポーズに使う人も出てくるかもしれない。考えただけでワクワクする。モノレールは、楽しく、気持ちが安らぐ乗り物でありたいと常日頃から思っているので、提案を受けて、絶対に実行しようと思った。
――今現在、申し込みは来ているのか。
(取材時の7月上旬時点で)2件ほど申し込みが来ている。1件は誕生日のメッセージ、もう1件は幼稚園・保育園向けのフリーペーパーを発行する会社で、幼稚園・保育園の子どもたちでデザインコンクールを行い、優秀作品をヘッドマークにするという企画だ。
モノレールだから「落ちない」、合格祈願神社も
――ほかに行ったユニークな取り組みは?
昨年夏から始めた車両基地見学は好評だ。はとバスの横浜ツアーに車両基地見学を加えていただいたのがきっかけで、昨年夏は5~6回実施した。その後、鎌倉市のふるさと納税の返礼品にも、車両基地見学を加えていただき、毎月、見学会が実施されている。ただし、施設のスペースの関係や安全第一の観点から、車両基地での作業のない日曜日の実施となるため、これ以上、回数を増やすことは難しい。
また、受験シーズンに沿線の受験生を応援したいという気持ちから、昨年冬には、大船駅の構内に合格祈願神社をお祭りした。「落ちない」という意味合いから、モノレールを支える部品である”ボルト”をご神体にし、江島神社の神主さんに駅構内でおはらいしてもらった。皆さんからの応援メッセージを書いていただく、「絵馬型のポストイット」も好評だった。
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