ドル円の当面の上値メドはいくらなのか ドル一時114円半ばに上昇、4カ月ぶり高値圏 

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 7月11日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の114円前半だった。実需筋のドル買い/円売りや、クロス円でまとまった円売りが観測され、一時、3月中旬以来約4カ月ぶりの高値圏に上昇した。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の114円前半だった。実需筋のドル買い/円売りや、クロス円でまとまった円売りが観測され、一時、3月中旬以来約4カ月ぶりの高値圏に上昇した。

午後のドルは、目先の攻防ラインとされた114.30円台を上抜けて114.46円まで上昇、3月15日以来の高値をつけた。

欧米主要中銀が金融緩和政策からの脱却に足並みを揃えている一方、日銀は長期金利抑制スタンスを示している。金融政策のコントラストが意識され、円が売られやすい。

114円半ばは今年度の新値ゾーンとなるため、国内輸出企業のドル売りも出てきそうだが、「売り買いきっ抗しても結局は買いが優勢になるだろう」(国内金融機関)との声が出ていた。次の上値めどは心理的節目の115円とみられている。

市場では「基本的には週後半にかけてのイベント待ち」(邦銀)との声もあった。12─13日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言、14日に米消費者物価指数(CPI)、米小売売上高の発表などが予定されている。

午後はウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の発言が伝わったが、市場の反応は限定的だった。同総裁は講演で、年内にもう1度利上げがあるとの見方は妥当との見解を示したほか、今後数カ月以内にバランスシートの調整の開始を予想した。

イベント待ちムードだった午前

午前のドルは114円前半で方向感なく推移した。

朝方のドル/円は、米10年債利回りの持ち直しを眺めて強含んだ。仲値公示にかけては輸入企業のドル買いも観測され、一時114.27円に上昇した。

その後、利益確定売りや戻り待ちの売りが強まり、いったん114.08円に押し戻されたが、正午にかけてやや持ち直した。

ドル/円は前日高値114.30円や、ネックラインに当たる114.37円(5月11日高値)、114.38円(5月10日高値)が目先の攻防ラインになるとみられていた。

       ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 114.35/37 1.1382/86 130.16/20

午前9時現在 114.05/07 1.1394/98 129.96/00

NY午後5時 114.03/05 1.1399/01 129.97/01

 

 

 

(為替マーケットチーム)

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