堀江貴文氏「人生に目的なんて一切いらない」 「永遠の3歳児」として、今だけを全力で生きよ

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人はすぐ、僕が行動する目的を知りたがる。

「堀江さんがしょっちゅう海外に行くのはなんでですか?」「いろんな人と毎日食事するのはなんでですか?」

答えは1つしかない。

「おもしろいから」だ。ただ「おもしろいから」「楽しいから」行動する。僕は「異業種交流会なんて行くのは意味がない」「名刺交換会なんてナンセンスだ」と各所で言ってきた。

人脈をつくろうと躍起になって何百人、何千人と名刺交換し、フェイスブックやツイッターの「友だち」の数を増やしたところで、仕事に役立つわけはない。

僕はそもそも「アイデアを見つけたい」「人脈を広げたい」なんていう頭でっかちな考えをもって日々を過ごしてはいない。

おもしろい人たちとおもしろい時間を過ごす。その結果、偶然のようにアイデアが生まれ、仕事につながり、遊びにもつながる。

人生に、ゴールや終着点なんてない

『多動力』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

1日24時間をできるだけ「ワクワクすること」だけで埋めるように努めている。何か具体的な目的のための手段として人生を送ってはいけない。楽しむことだけがすべてなのだ。

好きなことを好きなだけやっていると、手元に何かが残っているのだ。人生に目的なんてない。

誰だって、おもしろい本や漫画に夢中になって読みふけっているうちに、電車を乗り過ごしてしまった経験はあるだろう。

周囲の人間が引くくらいに無我夢中になり、熱狂的なまでに没入する。そうなればこっちのものだ。仕事に没頭し、遊びに没頭し、夢中になれさえすれば、目的なんておのずと達成される。結果はあとからついてくる。

子どもはいつだって、目的なんて考えない。楽しいから遊ぶ、おいしいから食べる、寝たいから寝る。常識や周りの目を気にすることなく、生きているから、驚くほど成長が速いのだ。

今生きている時間、この瞬間を楽しまず、ただ歯を食いしばって努力したところで、思うような成果なんて得られない。

今がすべてであり、「将来の夢」や「目標」なんて必要ない。「想定の範囲外」の新しいプロジェクトが次から次へと頭に浮かび、毎日がおもしろくてたまらない。僕はそんな人生を送っていきたい。

人生にゴールや終着点なんてあってたまるか。

僕は今日、明日、あさってと、つねに自分を捨てながら新しい自分に生まれ変わっていきたい。「多動力」こそ、僕が僕であり続けるための最大の原動力なのだ。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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