新大阪-放出間に建設中「新路線」の現状は? 「おおさか東線」が2019年春に開業
百済貨物ターミナルには平野から入るが、現在、おおさか東線から分岐する正覚寺信号場と平野の間が事実上貨物専用(2011年まで非電化)となっている。一方のこれから開業する北区間の新大阪方は、新大阪駅と結ぶために新大阪~神崎川信号場間に新線を建設しており、吹田貨物ターミナル~神崎川信号場間は従来どおり単線電化の貨物線として存続する。
なお、おおさか東線南区間の開業に伴い、放出~久宝寺間の保有主体は、JR西日本から第三種鉄道事業者の大阪外環状鉄道に移り、したがって正覚寺信号場~平野間を残して片町線の支線ではなくなった。また、北区間も開業とともに吹田貨物ターミナル~神崎川信号場間を除いて保有はJR西日本から大阪外環状鉄道に移ることになる。
北区間の建設工事も佳境に
おおさか東線北区間には新大阪と鴫野を含めて6駅が新設される。途中駅は西吹田、淡路、都島、野江の4駅(現在はいずれも仮称)。
新大阪駅のおおさか東線ホームは、最も西側の梅田貨物線上に設けられる。当初は東側に乗り入れる案だったが、隣接の東淀川駅(JR京都線普通のみ停車)前後のボトルネック踏切において、おおさか東線の線路が増設されると横断距離が延びる点が問題とされ、途中まで梅田貨物線を利用することで線増が避けられる西側としたものだ。
このルート変更や一部の用地買収難航により、北区間の開業時期は、当初の2011年度末から2018年度末に大きくずれることとなった。その一方で、梅田貨物線を利用することで、2023年春開業を予定する“うめきた新駅”(梅田貨物駅跡のグランフロント大阪に隣接する地下駅で大阪駅と連絡する)への乗り入れも容易になった。なお、2016年5月に東淀川駅の橋上駅舎化が決定し、2か所のボトルネック踏切は北区間開業と同時期に廃止される。
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