「いきものがかり」とコラボした小田急の思惑

特急停車で勢いづく海老名、静観の厚木

本厚木駅前に設置された「いきものがかり」10周年記念ライブイベントの開催を告知する看板(筆者撮影)

8月下旬のある日、いつものように帰宅し自宅ポストを覗くと、見慣れないグレーの封筒が入っていた。差出人は小田急電鉄(小田急)で、早速開封すると、中には「特別列車『ロマンスカーで行くでしょー号』座席指定券プレゼント ご当選おめでとうございます!」と書かれた手紙と9月10日の本厚木行き列車の座席指定券が同封されていた。

「いきものがかり」とは、神奈川県厚木市出身のボーカル吉岡聖恵さんと、同海老名市出身のギタリスト水野良樹さん・山下穂尊さんによる男女3人組音楽グループで、主に本厚木駅や海老名駅周辺で演奏活動を行っていたことから、両市に縁が深いことでも知られる。

そしてデビュー10周年となる今年、8月下旬の2日間に海老名市の海老名運動公園、9月上旬の2日間に厚木市の荻野運動公園で、10周年記念の大型野外ライブイベント「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!」(主催:キョードー東京・FMヨコハマ)が開催され、4日間で10万人を動員した。

地元電車の小田急が協賛

イベントに「協賛」した小田急は、特設ホームページ『「いきものがかり」デビュー10周年凱旋野外ライブ応援特設サイト』(現在はリンク切れ)を開設するとともに、30000形EXEを使用した特別団体専用列車「ロマンスカーで行くでしょー号」を、8月27日・28日に新宿駅から海老名会場最寄り駅の海老名駅まで、9月10日・11日に新宿駅から厚木会場最寄り駅の本厚木駅までそれぞれ運行し、合計で2,300名を抽選で招待した。

また、通勤車両の3000形を「いきものがかり」で埋め尽くした「いきもの電車」を8月19日~9月15日までの期間限定で運行した。特設ホームページによると、10年間の活動を振り返る写真や、シングル・アルバム41枚とニューシングル1枚の全42枚のジャケットと、小田急線にまつわる楽曲のエピソードや、「いきものがかり」の地元・海老名と厚木の思い出などもあわせて紹介していたと言う。

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