日経平均6日続伸、連騰は7カ月超ぶり 東証1部の出来高は15億株台で今年最低に
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日続伸。2015年11月4日─12日(7日続伸)以来7カ月超ぶりの連騰記録となった。朝方は、前週末までの急ピッチな戻りの反動から利益確定売りが先行。下げ幅は一時100円を超えたが、下値の堅さが確認されると一転して買い戻しが優勢となりプラス圏に浮上した。もっとも後場の日経平均は値幅65円と動意に乏しく、模様眺めが継続。東証1部の出来高は今年最低となった。
商品市況の改善期待から鉄鋼や非鉄金属など素材株が堅調に推移したほか、食料品や情報・通信など内需株の一角にも買いが入り、指数上昇を支えた。日中には為替が1ドル102円台後半へとやや円安含みに推移したほか、中国の上海総合指数<.SSEC>や香港ハンセン指数<.HSI>などアジア株の堅調な値動きも安心感を誘ったという。
もっともきょうの米国株式市場が独立記念日で休場となるため、投資家の様子見姿勢は強く、上値は限定的だった。東証1部の出来高が15億7950万株と今年最低を更新したうえ、売買代金も1兆6021億円と今年3番目の低水準となった。
市場では「今週は6月米雇用統計など重要な米経済指標の発表を控えるほか、週末には参議院選挙も予定され、身動きがとりにくい。そのなかで値動きの良い新興株に短期資金が向かっている」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)という。東証マザーズ指数は前日比2.79%高となった。
個別銘柄では、4─6月期が営業最高益と報じられた東レ<3402.T>やドルチェ&ガッバーナとライセンス契約を締結した資生堂<4911.T>などが堅調。5月中間期純利益が一転増益見通しとなったネクステージ<3186.T>はストップ高となった。
半面、良品計画<7453.T>が大幅安。1日に2016年3―5月期の好決算を発表したが、目先の好材料出尽くしとなり、利益確定売りが先行した。
東証1部騰落数は、値上がり1117銘柄に対し、値下がりが715銘柄、変わらずが135銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 15775.8 +93.32
寄り付き 15554.04
安値/高値 15553.92─15805.31
TOPIX<.TOPX>
終値 1261.97 +7.53
寄り付き 1248.5
安値/高値 1246.75─1263.5
東証出来高(万株)157950
東証売買代金(億円) 16021.5
(杉山容俊)
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