時の人オバマ、退任後移り住む6億円の豪邸 先週NYタイムズでもっとも読まれた記事
キャロラマはワシントンでも有数の高級住宅街で、外交官が多く暮らし、社交界の催しもよく開かれる。近くには緑豊かなロッククリーク公園が広がる。オバマ一家が住むとされる家も豪華な邸宅だ。2014年に売りに出された際に不動産会社のウェブサイトに掲載された写真 からは、広々とした美しい板張りの部屋や、キッチンの白い大理石のカウンタートップ、幾何学デザインの作り込まれた庭などが見て取れる。
現在、ホワイトハウスで同居しているミシェル夫人の母、マリアン・ロビンソンが暮らすのによさそうな部屋もある。
大統領経験者には退任後もシークレットサービスの警護がつくが、この家ならば警護官のためのスペースも確保できそうだ。家の脇にある庭には数台の車を止められるし、詰所を作る場所もある。
近くには大使館、大使公邸も
多くの国々の大使館が並ぶマサチューセッツ通りのすぐ近くだから、もともと警備の目は行き届いている。オバマ一家の新居はオマーン大使館や欧州連合(EU)の大使公邸と同じ通りにあり、カーブの先にはフランス大使公邸もある。
「(キャロラマは)非常に静かなところだ。そこが私たちの気に入っている点でもある」と言うのは、有力な民主党系ロビイストであるトニー・ポデスタだ(ヒラリー・クリントン前国務長官の選挙対策本部長を務めるジョン・ポデスタは弟)。
ポデスタはオバマ家が借りる家の2軒先に暮らしている。裏庭にはピザ焼き用の窯があり、近所の人々を呼んでピザパーティーをすることもあるという。この通りには1日に数回、タクシーの行列ができる。近くのイスラミック・センターに礼拝に訪れた人々が待たせている車だ。
オバマの新居が決まったというニュースが伝わると、多くの記者やカメラマンが問題の家の周囲に集まった。「うちの家政婦はちょっと動転していたよ」とポデスタは言う。
オバマ家はシカゴにも家を持っているが、オバマは3月、次女サーシャが高校を出るまではワシントンに残ると表明。長女のマリアはこの6月に高校を卒業するが、見聞を広げるためにハーバード大学の入学を1年遅らせると発表されている。