「クラウドへグローバルへ」上期上振れた1stホールディングスは下期に投資活発化


 
 もう一つの成長分野であるクラウドについては、いま伸びているビッグデータもターゲットにするとしている。同社は4月に米国のセールスフォース・ドットコム社と業務提携を発表しているが、これをベースとしたクラウドの世界へのサービスを開始している。すでに数十社のモニターに使ってもらっており、今のところ無償だが、今年の12月3日以降、有償サービスに移行してもらう狙いだ。足りない機能、弱い機能などをモニターから聞き、改良を加えているところという。

10月19日に目黒雅叙園で予定しているクラウドサービスの単独イベントはすでに満員御礼。反応の強さを感じているという。

同社が狙っているのは、セールスフォースのクラウド上に載っている1stのモジュール(モーションボード)が、セールスフォースにたまったCRM(顧客情報)など膨大な情報を可視化すること。分析ツールとして我々のサービスが動いていく。セールスフォースにもダッシュボードという簡単なグラフを出す似た機能はあるが、勝算はあるという。

「中身を知ろうとすると違う操作をしないとならず、苦労している方も多い。エクセルに落として処理している方がほとんど」と内野社長は説明する。そこを掘り下げられるというのだ。最終的には、情報活用プラットフォームになることも狙う。「クラウドの中に我々の領域を取って、その我々のプラットフォーム上に他のベンダーさんにも載ってもらう」(内野社長)。

また、ビッグデータについては、「ため込んだだけではまったく意味がない。それを活かさないといけない」と内野社長は強調。映像やログ、SNS、クルマの走行データなどから集める膨大な「ビッグ」データを使いこなすための“形”を出していきたいという。収集・処理されたデータを、同社がパターン化、ルール化していこうという狙いだ。

こうしたビッグデータをためているのはデータウェアハウス業界。10月4日には業界大手の日本テラデータとの協業も発表。同社の情報活用ダッシュボード「モーションボード」とテラデータの大規模データベースを連携し、パフォーマンスを最大限に引き出す専用アダプターの開発を進めることを決めた。

将来の成長市場と期待されるクラウドやビッグデータへ、1stホールディングスの取り組みの行方が注目される。

(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)

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