新型レッツノートに見えたパナソニックの秘策
最大の特長は、11.6インチのディスプレイを回転させてキーボードの裏側にたたみこむ機能だ。まるでタブレットのようにタッチパネルで使用できる。1台2役のノートパソコンというワケである。
AX2シリーズは、10月に販売開始となるマイクロソフトの最新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8」搭載パソコンの第1号でもある。従来からレッツノートはタブレットのように使えるシリーズを発売していたが、ウィンドウズ8はタッチスクリーンとキーボードの両方の操作に対応したOSのため、従来よりも自然な操作が可能になる。
これに加えて、もともとレッツノートの武器である「小型」と「頑丈」にもこだわった。従来はこの2つを実現するため、厚みのあるデザインだった。しかし、AX2シリーズはインテルから「ウルトラブック」と認定されるために、暑さは約18mmと薄い上に重さも約1.14kgと軽い。
そこで、キーボード周辺のカバー部分に必要なところだけマグネシウム合金を貼りつけたり、ディスプレーの裏側に新しいボンネット構造を取り入れたりするなどの工夫を加えた。結果として、薄くても76cm地点からの落下や100kgの圧力にも耐えられる作りとなっている。
ウルトラブックでは初めて、電源がオンのままでも着脱式の主要バッテリーを交換できる「ホットスワップ機能」を搭載した。電源をつけたままでバッテリーを外しても、パソコン本体に内蔵されたバッテリーが3時間は稼働する仕組みになっているため交換時の手間が省ける。