デイトレでコツコツ勝つには何が必要なのか 資産1億円超の「満州中央銀行」氏が伝授
事前準備が出来ているからこそ、瞬時の判断力が活きてくるのだろう。「満州中央銀行」氏の業績発表のタイミングでの勝率は8割を超えている。
次に大事なのがポジションを持ったあとだ。「損切りは早いが、利確(利益確定)は苦手。だから、常にどこで逃げようかを考えている」という。
万全の準備をして、あとはコツコツ利益を積み重ねる
利益を確定しかかる時とは、「もっと利益が伸ばせるのではないか」と欲を最も強く感じる瞬間だ。だからこそ「ターゲットは、時間と価格で決めている。ポジションを持った10分後に手仕舞うか、株価が一番高値(安値)をつけたところからマイナス20%になったら利益を確定」する。機械的にするのが得策なのだろう。
彼の手法は、自分がより高い確率で利益をあげられるよう万全の準備をして、コツコツ利益を積み上げていく方法だ。日本航空(JAL)が破綻した時、大きな売りポジョンを持ち、多額の利益をあげたこともあったが、その時もニュースの過去情報を積み上げ、JALの先行きが自分の中でイメージできたからこそ動いたのだ。
実はJALのトレードには、過去の失敗も大きく影響した。2003年に上場廃止となった足利銀行株で、彼は一気に700万円を失った。大臣が「つぶさない」と言った一言を信じすぎて、その後の変化をとらえることができなかったからだ。
ポジションを抱えている時、変化を示唆する情報を目にしても、多くの人は自分に都合のよい判断に偏りがちだ。
彼は、「投資はあくまで儲けるためと割り切るべき。『生活費の足しに』とか考えると、冷静な判断ができない」と話し、「例えば、仕事で上司に文句を言われても、ほとんどの人が我慢するでしょう。理由は、お金を得る仕事を失いたくないから。投資も同じで、自分を冷静に保つための我慢が必要。損が目の前あると不安になって『ナンピン』したくなったりもするけど、絶対にダメ。我慢しないとね」と、教えてくれた。
さて、真剣かつスピードが求められるトレードをしながら、ツイッターで情報発信をし続けるのはなぜなのだろう。人に情報を広めるため?違う。答えは、「忘備録」だ。書き留める時間すらないため、ツイッターに打ち込んでいるという。だとすれば、情報満載のツイッターは私たちにとっても宝の山かもしれないし、彼を真似て情報を少しずつでも積み重ねることができれば、「億トレーダー」になることも夢ではないのかもしれない。
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