戦後世界経済史 猪木武徳著

戦後世界経済史 猪木武徳著

本書は、世界経済の動向を、第2次世界大戦から20世紀末まで、著名な経済学者が鳥瞰したものである。

20世紀がメインとなっているが、最終章では2007~08年の金融危機と、それによってもたらされた世界的な不況にも触れている。特に、「サブプライムローン問題」に関しては、専門家がリスクを意図的に低く喧伝し販売した、ある種の詐術ではないかと分析する。

著者はそこに人間の貪欲さを見、その貪欲さが市場経済を通して多くの富を生み出してきたことも、また事実だと述べる。この貪欲さを制御する有効なシステムをデザインすることが、今後の世界経済の最大の課題であると主張している。

中公新書 987円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
  • 家族会議のすすめ
  • 女性の美学
  • 就職四季報プラスワン
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
大停電の北海道電力<br>情報開示を豪州に学べ

大地震をきっかけに、北海道全域で大規模停電が発生した。電力復旧は急ピッチだが、情報開示への消極姿勢は疑心暗鬼を招いた。2年前に大停電が起きた豪州の事例に学ぶ点が多い。