スーパーの裏側 河岸宏和著

スーパーの裏側 河岸宏和著

スーパーの得意技の一つは売れ残り商品を売り切るノウハウにある。再加工したりパックし直したりして翌日しぶとく売り切れば、利益率はぐんと高まる。生鮮品や惣菜なら製造日も消費期限も賞味期限も店側の思いのままだ。刺身もハムも再パックすれば製造日は簡単に延ばせて、しかもこれが違法でないから困る。

著者はハム・ソーセージ、総菜、卵の工場やスーパーの現場を永年、経験した品質管理の専門家。スーパーがお客を手玉に取るあの手この手、不潔で乱雑な調理現場やバックヤードの実態、使い回し商品の見分け方などが紹介される。

肉・魚売り場のカラクリに加え「すべての偽装は卵に通じる」という卵の「裏側」が詳述されていて参考になる。卵は物流や品質管理がよほど優れているコンビニで買うに限るという助言は、意外性十分で興味深い。よいスーパーを育てるのは「安さ」にごまかされない賢い消費者だという指摘はそのとおりだろう。(純)

東洋経済新報社 1470円

詳しい紹介ページはこちら
Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
  • 30歳とお金のリアル
  • 北朝鮮ニュース
  • 360°カメラで巡る東京23区の名建築
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
転機のLCC ピーチが仕掛けるアジア大競争

日本初のLCC(格安航空会社)、ピーチ。国際線は台湾・韓国への短距離路線が中心だったが、中距離路線に参戦。東南アジア全域を狙う。拠点・関空は台風で混乱。新戦国時代に突入。