患者も薬剤師も離さない! 「薬剤師が就職したい薬局」と呼ばれる小さな実力派薬局のヒミツ
自動ドアが開いた瞬間、「いらっしゃいませ」とハキハキとした声が響き渡る。イスに座ると「お茶はいかがですか」--。といっても、ここはレストランでもホテルでもない。カウンターの裏には山のような医薬品が並ぶ調剤薬局だ。
東京女子医科大学病院と国立国際医療センターが立地する新宿区の都営大江戸線若松河田駅。コンビニ程度の大きさの薬局が道の両側にズラリと並ぶ“薬局通り”がある。
その中の一つ、「日生薬局」は一見、周辺の店と大きな違いがあるようには見えない。東京と近県にわずか26店舗という中小チェーンだが、その素顔は、全国トップクラスの1人当たり処方箋単価を誇る実力に加え、「薬剤師が就職したい薬局」としてたびたび名の挙がる、知る人ぞ知る調剤チェーンなのだ。
重病患者の多い大病院前だから処方箋単価も高いという側面はあるが、それでも周辺に数ある薬局の中から患者に選ばれている事実は変わらない。薬剤師もしかり。その秘密は、薬局らしからぬ柔軟性にある。
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