「本当のこと」を伝えない日本の新聞 マーティン・ファクラー著
3・11という歴史的苦難に際して、日本の大手メディアは、当局の「隠蔽工作」に荷担することになった。その裏側には、記者クラブ至上主義によるジャーナリズムの欠落という、大手メディアが抱える根源的な問題があると、著者は言う。
たとえば緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の公表遅延。事故から10日以上経ってから政府の発表を受け、放射性物質の拡散予測を報道する。しかも福島県がその間に得ていたこの情報をメールから削除する一方、米国には外務省が連絡していた。
日本で12年の取材経験を持つ米紙東京支局長が明らかにする「新聞不信」と日本の新聞の生き残りの処方箋。
双葉新書 840円
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