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物価が上がりすぎた日本でこれから起きるのは…どさくさ紛れの値上げの後は「値下げ合戦」、デフレとの戦いが次のデフレを準備した

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これまで日本で値上げがあまり起きなかったのは、②最適価格が変化した状況になったにもかかわらず、①価格支配力がないこともあり、③価格変更実行力がまったくなかったことが決定的だったのである。

一方、ここ数年、値上げラッシュとなっているのは、②の状況がさらに深刻になったからであり、①の支配力も③の実行力もないまま、全体のインフレのどさくさに紛れて値上げをしてしまっている、という現状だ。

次に、この値上げが実現する理由は何か?

それは、買い手が受け入れるからである。受け入れる理由は、①ほかの代替手段がない、②値上げの理由に納得できる、③予算的に受け入れ可能、という3つである。

①である以上、拒否はできない。だから、必需品の値上げは起こる。②があったから、今回の値上げの波の始まりは許された。原料、食料価格の上昇、それに円安のダブルパンチ、人手不足による人件費上昇。コスト上昇である。

社長以下、頭を下げて値上げをお願いする国

これは日本の伝統である。値上げが許されるのは、赤字になった時、なりそうな時だけ。自分が生きていけなければ値上げするしかない。リストラと値上げは最終手段である。だから、社長と社員がそろって頭を下げて値上げをお願いするという冗談のような動画が海外にも広まった。

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