「中高一貫校の現役教師」だからこそ知っている…【あえて中学受験をしない】ことの明確なメリット
受験後の環境に加えて、中学入学のタイミングで個人持ちのスマホを購入する子が多いことも一因です。お友だちとのやり取りが夜遅くまでやめられない、ゲームにはまって1日何時間もプレイしてしまう、といったこれまでとは違う時間の使い方ができるようになることで、ますます勉強に身が入らなくなります。
受験といった節目が存在しない環境では、どうしてもモチベーションの維持が課題になるようです。
中学3年から高校の内容を先取りして学んでいく学校も多いですが、このように「中だるみ」してしまっている生徒は、基礎が十分でないことから授業についていけず苦しんでいる様子です。この遅れは高校進学後も影響し、取り返せないほどの遅れにつながることもあります。
3年生になると一気に「受験モード」になる
その点、公立中学校では高校受験という環境が子どもを変えます。公立中で長年教鞭を執られた先生にお話をうかがうと、こう仰っていました。
「3年生になると、学校全体の空気が一気に『受験モード』に変わる。生徒たちの目の色が変わったのがわかるんです」
部活を引退し、塾に行き始める生徒も増え、普段の会話の中でも受験の話題が増える。「このままではいけない」と、スマホやゲームとの距離の取り方を自分で見直す子も多いと聞きます。そんな雰囲気が、自然と「自分もやらなければ」という意識を芽生えさせてくれるのです。
「流されやすい」というのは、裏を返せば「環境に敏感」ということ。つまり、自分を取り巻く空気を感じ取り、そこに合わせて行動できる柔軟性を持っているということです。
特に受験期は「自分史上一番勉強した!」と振り返って言えるほどにエネルギーに満ちる時期です。
「流されやすい」タイプの子を否定的に捉えず、「環境次第で大きく伸びる子」として見ることで、その子が一番能力を発揮する環境を、客観的に見極め選択してほしいと思います。
中学受験と高校受験の決定的な違いは、合否の判定方法にあります。中学受験では、地域差や学校による違いもありますが、合否の材料になるのは当日の学科試験の点数であることが大部分です。


















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