共通テスト2026「平均点ダウン」は理系にダメージ、"難関国立大入試"の志望者への影響は?既卒生の動きにも注意
3社のサイトでは各科目の出題傾向の分析が詳細に解説されています。これらを見ると平均点がダウンした科目は、いずれも問題の難度が上がったか、出題傾向に変化が見られます。
出題者側からすれば、問題の難度は維持しつつ、問い方に変化を持たせたと考えているのかもしれませんが、試験場の緊張の中ではそうした変化に即応できない受験生も少なくはありません。
3社が公開している集計データには各科目の得点分布グラフもあります。数学I・Aの得点分布を見ると、全体に低得点者が増えていますが、80点以上の高得点者も減っています(満点100点)。
今後、設問別の得点状況などの分析がされると思いますが、特に第1問で出鼻をくじかれた受験生が多かったのではないかと推測されます。「集合と命題」、「図形と計算」からの出題でしたが、計算量の多い問題もあり、要領よく考えないとこの問題に思わぬ時間を取られたと感じた受験生も多かったのではないかと思われます。
同じように国語の得点分布も160点以上の高得点者が減っています(満点200点)。国語は第3問(現代文)で昨年とは出題傾向がやや変わりました。
ちなみにこの第3問は学習指導要領改訂後の入試、いわゆる新課程入試になって共通テストに新しく加わった問題です。受験生に「共テの国語の第3問」と言えば、何の話をしているのかすぐに伝わります。
ひと昔前の国語の問題と言えば、素材となる文章が1つ示されて、その後に設問が続く形式でしたが、共通テストの現代文では複数の素材文があり、それらを総合して考えなくてはなりません。
今年は「マイワシの回遊」に関する資料文が3つ示されましたが、全文を読み込んでいると多分時間が足りなくなります。ところで受験生に対しては不謹慎で申し訳ないのですが、これらの資料文は制限時間さえなければ読み物として結構面白いと思います。
情報Iは思考力を要する問題が多く、問題の難度が上がったことで平均点がダウンしたと考えられます。
ただ、それでも平均点の目安とされる60点に近い点数ですので、出題初年度の昨年の問題がむしろ易しかったのだと言えるでしょう。ただ、受験生は昨年の過去問を参考に学習を進めていますので、平均点ダウンで受けたダメージは決して小さくはありません。
難関国立大の予想ボーダーは「低下しても易化はしない」
こうした平均点と受験生の志望状況を受けて、3社のサイトは各大学の予想ボーダーラインを掲載しています(河合塾はボーダー得点率、駿台予備学校・ベネッセはB判定値の得点率が目標になります)。
各社とも多くの種類のデータがダウンロード可能になっており、解説動画もアップされていますので出願の参考になります。3社とも同じデータを使用しているため、当然ながら傾向は同じです。


















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