【共通テスト2026】国語、難化の正体は…東大卒も191点《9割を狙う"実は有効"な勉強法4つ》「間に合わせる」ために「時間無制限」で練習を
その代わりに、調査・分析の方針そのものを問う設問が目立ちます。例えば「リード文の情報をどこまで使うべきか」「資料をどう位置づけるべきか」といった、初見では“解き方の方針”が立ちにくい問題が続きました。予備校の総評でも「意図がつかみにくい」「解答が定まりにくい」と強調されているのも、まさにその通りだと思います。
とくに、最終設問(問3)は、周りの東大生にも解いてもらった中で、体感として正答率が最も低い問題でした。正直に言うと、この問題だけは、私自身も「どう正解に至るべきか」をきれいに説明しきれません。
ただし、ここが重要で――第3問の資料問題を除けば、共通テスト全体としては比較的素直な文章・素直な設問で構成されていた印象があります。
そのため、時間勝負になりがちな共通テスト国語にしては、時間が極端に足りなくなる感じは薄かった。本文の字数は増えたと言われていますが、それ以上に「読みやすさ」があったのだと思います。
多くの受験生にとって、共通テストの国語は180点を超えたら万々歳でしょう。そういう意味では、出題者のクセが強かった今年の第3問で1〜2問落とすのは、許容できる年だった、と割り切ってもいいと思います。
ここからは大問ごとに、「今年の特徴」と「来年に向けた学び」を簡潔に整理します。
大問ごとの特徴を分析
第1問:文章は長いが、設問は素直。軸が見えると一気にラク
第1問はオーソドックスな形の随筆的な文章。芸術家の方が書いたものであり、内容は二項対立的なよくある形式ですね。ポスト構造主義などが登場するあたりも、最近の現代文の潮流の通りです。
本文は昨年より500字増えたと言われていますが、私の体感では、昨年より時間はかかりませんでした。文章全体を貫く“軸”(何を言いたい文章なのか)がつかめれば、高得点が期待できるタイプです。
テーマとしては「わかりえないもの」「受動性」といった概念が文章全体を通して繰り返されており、一度そこが腹落ちすると、設問も解きやすくなります。
漢字も、意味から類推できるものが多かった印象です。結局ここは語彙力が効いてきます。
第2問:文章は読みやすいが、最終問題は時間がかかる
第2問も例年の通り物語文からの出題です。
回想を複数回挟み込みながら、現在の主人公と過去の母の姿を重ね合わせていくというタイプの設問。センター試験時代から物語文では「母親」の登場率が高いように思います。テーマ設定がわかりやすく、最終問題以外は手こずりにくい構成でした。
一方で最終問題は、追加資料を読み、さらにリード文の情報も使い切らないと解けない設計になっていて、ここで時間が削られます。
この傾向が続くなら、第2問を「最後に回す」解き方は、受験生によっては有効かもしれません。
(文章自体は味わい深いものが多いのに、本番ではじっくり読む余裕がない設計になっているのは、少しもったいないとも感じます)


















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