ホンダやトヨタが参入する市場規模300億円「レストア」という新ビジネス

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ドナーカー(顧客による持ち込み)はどこで事前審査を受けるのかとか、詳細は「これから決めていきます」とのことだ。

現代水準の性能に引き上げるというコンセプトは、日産自動車系のNISMOが行っているレストアの内容と近いものを感じる。

「“NISMOが定義するレストア施工”とは、視覚的に綺麗にするレストアという一般的な考え方/手法を超え、『性能も可視化した形でレストアする』という新たな概念で行う施工となります」(NISMOのホームページ内の説明)

近藤真彦氏の初代「マーチ」を日産自動車大学校の生徒たちがトランスミッション載せ替えなどフルレストア(筆者撮影)

TASでは、栃木や横浜など全国に5校ある「日産自動車大学校」の生徒たちが、初代「マーチ」をフルレストアした車両を展示して、こちらも話題を呼んでいた。

1984年型の初代マーチは、KONDO Racing Team監督の近藤真彦氏が最近、購入したもの。

オートマチック変速機を、氏の要望で日産自動車大学校の学生たちがマニュアル変速機に載せ替え、同時に内外装を磨きあげた。

いま工場を出てきたばかりの新車のように綺麗な仕上がり(筆者撮影)

「リアにMATCHってプレートをつけたんですよ」と、ブースの説明担当が笑顔で教えてくれたのも、ほほえましかった。

5000億円以上の規模となるレストア市場

「世界の自動車レストア市場は現在、グローバルで33.4億ドル(約5170億円)、2032年には79.5億ドル(約1.2兆円)規模に、日本も2億ドル(約317億円)市場に成長すると予想されています」

上記は、「日産『GT-R』を核としたレストア事業拡大の意図」でもお伝えしたとおり、NISMOとオーテツクジャパンを統合して22年に誕生したNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)の真田裕代表取締役CEOが、レストア事業の可能性について言及したもの。

今回、日産ブースの目玉は、「X-TRAIL NISMO」の高出力パワートレインを搭載した「AURA NISMO RS Concept」や、NISMOのマニュアル変速機を搭載した「フェアレディZ NISMO」など“いま”のスポーツ車両が中心。

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NISMOのレストア事業の紹介がなかったのは残念だが、ブース前には、「GT-R(R35)」の開発責任者として活躍した田村宏志氏ゆかりの歴代GT-Rを展示する「クルウチ博物館」(三重県)のブース。TASにおける旧車の存在感は大きいのだった。
 

田村宏志氏にゆかりのある歴代GT-Rを並べた「田村宏志ミュージアム」が「クルウチ博物館」ブースの一角に設けられていた(筆者撮影)
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小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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