三菱「デリカD:5」発売19年目で大幅改良をした意図とは? トレンドを作り・育てたオフロードミニバンの進化

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ポイントをピックアップすると以下のとおり。

・グリル、前後バンパーのデザイン変更
・ホイールアーチモールの追加
・車両運動統合制御システム「S-AWC」採用
・4つのドライブモード(ノーマル/エコ/グラベル/スノー)
・8インチカラー液晶メーター採用
・自転車感知機能をもつ衝突被害軽減ブレーキシステムと、後退時にも対応する誤発進抑制機能を「e-Assist」に採用
・サイドビュー、フロントビュー、バードアイビュー、透過フロントサイドビューを「マルチアラウンドビューモニター」に追加

基本的にはデザインと安全支援システムの改良だが、「改良により、唯一無二の特徴である力強いスタイリングと走りをさらに強化させています」と三菱ではプレスリリースに書いている。

常にテーマとしてきた「快適性と燃費の改善」

デリカD:5の4WDは、前輪駆動ベース。電子制御カプリングを使い、状況に応じて後輪へ最適な駆動トルクを伝達する。

S-AWC(Super-All Wheel Control)は、この4WDシステムに、アクティブヨーコントロール、アクティブスタビリティコントロール、ABSを加えた統合制御だ。

「“走る・曲がる・止まる”といった車両運動を、継ぎ目なく連続的に統合制御することで、優れた操縦性と高い走行安定性を実現」すると、メーカーではうたっている。

内装のデザインに大きな変更はなく、使い勝手の良さも継承(筆者撮影)

振り返れば、デリカD:5の“先祖”は、1986年に発売された「デリカスターワゴン」の第2世代だろう。

当時は機能的なバンという感じだったが、「パジェロ」のようなオフロード性能とデザインで人気を博したものだ。

副変速機を持つ4WD機構などを持ち他のワンボックスワゴンとは一線を画した「デリカスターワゴン」(写真:三菱自動車工業)

デリカD:5の登場は2007年。このときに前輪駆動ベースのドライブトレインを採用し、ドライバーの着座位置を下げるなどして、乗用車的な快適性を実現している。

以降、デリカD:5は、常に快適性と燃費の改善を重要なテーマとしてきた。

ドライブモードを例にとると、かつてデリカD:5のドライブモードは「2WD」「4WD」「4WDロック」だった。

ドライブモードはセンターコンソールのダイヤルで操作(筆者撮影)

雪道などでは差動装置が過敏に働いて、結果として駆動力を失うのを防ぐため、4WDロックを選ぶ。そんな、旧来の4WDのメカニズムが搭載されていた。

そういう操作もクルマ好きには楽しいものだが、より多くのユーザーへのアピールを考慮して、ノーマル/エコ/グラベル/スノーの4モードとし、よりエフォートレスな方向へと向かっている。

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