JR南武線「ワンマン化で遅延増」汚名返上なるか 停車時間や折り返しなど26年春に「一部見直し」
JR東日本横浜支社は2025年夏、ワンマン化以降の南武線について、遅延の発生した日数は変わらないものの、遅延時分が長くなっていたとの調査・分析結果を示した。以前は10分未満の遅延が多かったものの、ワンマン化後は10分以上の遅延が2倍に増えたという。
その要因とされるのは、1つはドアの開閉に要する時間だ。ワンマン運転に際しては、それまで車掌が行っていたドアの開閉操作を運転士が行えるようにした。そのシステムとホームドアの開閉システムは連動しているが、ドアが開くまでの時間が以前よりも数秒長くなった。各駅で数秒長くなったことにより、その時間が積もり積もって遅延時間が長くなったというわけだ。
一部ダイヤ見直しで「安定性向上」
また、発車メロディも要因という。以前はホーム設置のスピーカーから流れていたが、ワンマン化後は車両に搭載したスピーカーから流している。周辺環境によって音が聞こえにくく、発車時間がわかりにくくなったことがあるという。
筆者もワンマン化後、朝ラッシュ時の南武線に乗ると、ドアの開閉タイミングの遅さや発車メロディが聞こえにくいのはその通りだった。ホームのスピーカーよりも車体のスピーカーのほうが音量が小さいのはやむをえない。
これを受け、JR東日本はドア開閉のタイムラグが少なくなるようシステムの調整を行い、発車メロディについても音量を上げる改修を行った。すでにこれらの対策は実施済みで、JR東日本によると、対策後に行った調査では成果は出ているという。
そして2026年春のダイヤ改正では「さらに安定性を向上させる」(JR東日本)ことを目的に、一部ダイヤの見直しを行う。


















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