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家計が「値上げを受け入れる」日は本当に来るのか?「お米が高いならパンやパスタを食べればいいじゃない」より、安いモノを探す「デフレ圧力」

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筆者は、家計の値上げ許容度を測るために「贅沢指数」を作成している。この指数は、家計調査の品目別データ(生鮮食品を除く食料)を基に、価格上昇局面で家計がどのような選択をしているかを捉えるもの。

具体的には、次の2つを組み合わせて算出する。

購入単価指数: 家計調査の「支出金額 ÷ 購入数量」で求める実際の購買単価
調整CPI: 購入単価指数の対象品目で再構成したCPI(消費者物価指数)

「購入単価指数 ÷ 調整CPI」の比率が低下すれば、家計がより安価な商品にシフトしていることを意味し、逆に上昇すれば高価な商品にシフトしていることを意味する(これを「贅沢指数」とする)。

最近の傾向をみると、コロナ後のインフレ高進局面では「贅沢指数」が低下し、金融危機以来の「節約志向」の強さとなっている。

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