「ジャケットの上から羽織れる」ダウンの需要が増えています。なかでも、表地にステッチの凸凹が出にくい「ノンキルティング」と呼ばれるタイプは、ジャケット姿に合わせやすいと紹介されることが多いアイテムです。
ところが一方で、「ボテッとした印象」や「のっぺりした印象」が悪目立ちしてしまうケースも見かけます。とくに表地がスッキリしていれば上品に見えると早合点すると、起こり得る失敗です。
そこで今回は、安っぽく見えない「冬のダウンジャケットの最適解」を解説します。
表地に凸凹がないノンキルティングダウンの正解
一般的なダウンジャケットといえば、「中綿のズレを防止する」ステッチで縫い付けられたものを連想しませんか。ところが近年、オンオフ兼用で着やすい、ステッチが表に出にくいタイプのダウンジャケットが20・30代を中心に人気です。
表地に凸凹が出にくい分、見た目はスッキリ。だから「スーツやジャケットに合わせやすい」という声もありますが、ここに盲点があります。というのも「中綿の膨らみが強いフォルム」だと、表地がシンプルであるほど、ベンチコートなどのスポーツウエアを連想させやすいからです。
つまり、メリハリがないのっぺりした表地は、ノンキルティングダウンが「野暮ったく見える原因だ」と私は認識しています。フィールドのような自然豊かな環境ならば違和感ないかもしれません。ですがアスファルトで囲まれた都会的環境であるほど、ボテッと感が悪目立ちします。だからノンキルティング系を選ぶときほど、「立体ディテール」を意識してほしいのです。



















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