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「放っておいたらイノベーションは枯渇する」。ノーベル経済学賞は一貫して「市場の失敗」への警鐘を鳴らしてきた
──ノーベル経済学賞選考委員は、一貫して「市場の失敗」への警鐘を鳴らしてきたと。
実はこの3年に限らず、ノーベル経済学賞にはずっとそういうところがある。例えば、18年には、経済成長モデルに気候変動を組み込んだウィリアム・ノードハウスと、技術革新を組み込んだポール・ローマーの2人が受賞している。
気候変動も、技術革新も、経済学では共に「外部性」(市場を介さず第三者に直接的なコストや利益を与える現象)の枠組みで扱われるのだが、この外部性はしばしば「市場の失敗」の原因となる。
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