13歳の中学1年生が賭博で児相通告「オンラインカジノ」への誤解、高校生「ロマンス詐欺」で数百万詐取も…ハマらないために親と学校がやるべきこと
もしフィルタリングをすり抜けてオンラインカジノにアクセスしてしまった場合でも、ペアレンタルコントロールを設定しておけば、利用時間の増加や使用アプリなどから異変を把握することができるかもしれません。
オンラインカジノ問題は国も取り組みを開始しており、現在オンラインカジノへの接続を強制的に止める「ブロッキング(接続遮断)」の導入について検討が進められています。
今後の行方が気になるところですが、それまで「オンラインカジノは違法」であるという啓発と「フィルタリングとペアレンタルコントロールの設定」により、子どもたちをオンラインカジノから守ってあげてほしいと思います。
オンラインゲームの課金についての注意点
ここまでオンラインカジノについてお話ししてきましたが、身近な問題として「オンラインゲームの課金」の方が気になる人も多いと思います。
国民生活センター「未成年者の消費者トラブルについての現況調査」によると、オンラインゲームの相談件数は増加傾向にあるそうです。平均既支払額(1件あたり実際に支払った金額の平均値)では、23年度の小学生の平均既支払額は10万円を超え、中学生も20万円近く、高校生は約23万円だそうです。
平均額の高さにも驚きますが、調査には「小学生の子どもがオンラインゲームで150万円以上も課金していたが、決済完了メールが子どもに削除されていたため気がつかなかった」「小学生の子どもが、友達に『キャリア決済を使うとお金がかからない』と教えられ、スマホでオンラインゲームに高額課金していた」など、ぞっとする相談事例が掲載されています。
未成年者がオンラインゲームに課金してしまった場合、原則は民法の未成年者取消権で返金を求められますが、親のクレジットカード管理が不十分であったり、本人が成人だと偽るなどした場合は取消権が認められず、企業から返金されない可能性もあります。
そこで、ペアレンタルコントロールを設定することで、アプリへの課金を承認制にしましょう。iPhoneは「ファミリー共有」、Androidは「ファミリーリンク」を利用します。
注意すべきポイントは、親や祖父母のスマホを一時的に貸すときや、親の中古スマホを子どもに渡す場合です。
親のスマホには、キャリア決済やクレジットカードなどの決済情報が登録されています。保護者が気づかないうちに課金されていることがあるので、決済時に毎回パスワードを入力するように設定を変更しておきましょう。中古スマホを渡す場合は、決済情報を削除することを忘れないようにします。
また、アプリストアやクレジットカード会社から来る決済完了メールにも必ず目を通すようにしましょう。身に覚えのない決済に早く気づくことで、課金額の増大を防げます。
もし子どもがオンラインゲームに課金してしまった場合は、すぐに消費者ホットライン「188(いやや!)」番に相談してください。
オンラインゲームについても、オンラインカジノ同様に依存性が高く、まだ発達が未熟な子どもたちには自制が難しい面もあります。家庭や学校は子どもたちの情報リテラシーの向上に努めるほか、お金の大切さも伝えてほしいと思います。
また、スマホの利用について普段から話し合う機会を設けておくと、子ども自身が気づいていないようなトラブルにも早い段階で対処できます。
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