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カレーの「CoCo壱番屋」、業績は堅調だが「既存店客数」14カ月連続の前年同期割れで忍び寄る不安

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トッピングや辛さなど、さまざまなトッピングで自分好みにアレンジできる独自性から競合は少なく、客数が前年同期を下回る月もあったが、既存店売上高を伸ばすことができていた。

これまでココイチの値上げ戦略がうまくいっていた背景には、1つひとつの値上げ幅が大きくなかったことが挙げられる。トッピングは単価の安い商品が多く、客が値上げを実感しづらいカラクリとなっていた。実際に前述のロースカツカレーの5回実施された値上げでは、1回の上げ幅は20円程度、最大でも32円と大きくなかった。

ただ、今回の値上げでは、ロースカツカレーの上げ幅は91円。ここ20年ほどで最大だ。それ以外のメインとなるカレー類の値上げ幅も、過去と比較すると相当大きい。この過去と異なる値上げ幅こそが、物価上昇を実感する消費者の財布のひもを固くした可能性は高い。

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