高市早苗氏、会見時の「眉の動き」が語る3つの最重要政策とは?

10月4日(土)、自民党の新総裁に選出された高市早苗氏。今後、史上初の女性首相となれば、“日本の顔”として国内外を取り巻く難局に取り組んでいかねばなりません
本稿では、決選投票後の記者会見時の高市氏の言動・表情を手がかりに、同氏の心理状況を推測していきます。
強調点がにじむ3つの論点
会見全体を見ると、言葉に淀みはなく、記者のほうを見ながら笑顔で語りかけ、時折、身ぶり手ぶりを交える様子がうかがえます。大げささはなく自然体で、記者の質問に丁寧に、かつ自分の言葉で伝えようとしている姿勢が感じられます。
一方、個別の質問への反応には強弱が見られます。主な質問テーマは次の6点です。
①公明党を基本に、考えの合う野党との連立交渉をどう進めるか
②ガソリン・軽油減税、地方向け交付金拡充、消費税減税の扱いなど物価高対策
③「裏金」問題に関与した議員の登用可否、幹事長人事・党役員体制の決め方
④靖国神社参拝と日米間交渉
⑤日本銀行の金融政策・政府との役割分担
⑥財政政策の基本方針
回答時の表情、とりわけ眉の引き上げに注目すると、⑤→④→③の順に相対的な頻度が高いことがわかります。
眉の引き上げは興味・関心・驚きを示し、話し手の「ここに注目してほしい」という伝達意図の強さを反映すると考えられます。よって、⑤④③が高市氏の強調点であると推測できます。
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