こうした対日講和の経緯があり、また1954年には米華相互防衛条約を締結したことで、アメリカは「台湾の地位未定論」を展開しづらくなった。つまり、アメリカは中華民国政府への配慮から「台湾の地位未定論」を封じ込めたのである。
その状況は、1950年に中華人民共和国を承認しつつ、台湾の中華民国とも領事級の関係を維持していたイギリスが「台湾の地位未定論」を主張し続けていたこととは対照的だった。
中国も国連決議で「地位未定論」を否定できないと理解
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