当初は物流REITを検討
――近年のREIT市場は軟調でした。2023年11月に運用会社を立ち上げてから上場に至るまでに、どんな議論がありましたか。
この数年はJ-REITが厳しく、私募REITのほうが活況だった。それでも上場を目指したのは、スポンサー(霞ヶ関キャピタル)がホテルの開発パイプラインを2000億円以上持っており、それを流動化するには私募のマーケットでは小さすぎるからだ。
個人投資家に対する認知度向上も一因だ。私募REITには機関投資家しか投資できないが、J-REITは個人も投資できる。投資を通じて当社のホテルを知り、泊まってもらえれば稼働率が上がり、投資家へのリターンも増えて良いスパイラルが生まれる。

当初は物流施設を組み入れたREITを考えていた。だが、金利上昇局面において物流REITのマーケット環境は特に厳しかった。
一方、ホテルはインバウンドの増加もあり好調だ。「多人数向けホテル」がこれから伸びるという確信もあった。そこで昨年12月、ホテルに特化したREITの上場へと切り替えた。



















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