高騰が続くガソリン価格、スタンドは1円競争に

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7割強が赤字体質

「152円の販価設定では仕入れ値を割っているのではないか」。同業他社は顔をこわばらせる。前述の比較サイトによれば、比較対象の3分の1弱が152円以下。その多くがセルフスタンドだが、人件費を抑えても採算が取れているかどうかは怪しい。

販価急騰の一方で、ガソリンスタンドの取り分であるマージンは悪化している。「イラン情勢悪化を背景とした原油高に加えて、急激な円安がガソリン仕入れ価格の上昇に拍車をかけているが、競争が激しく、販価に転嫁できていない」(石油販売関係者)。

スタンド業界団体の全国石油協会によれば、スタンドを経営する会社の半分近くは赤字、期間利益が500万円未満と赤字スレスレの業者を含めると7割強が赤字体質だ。

ピーク時6万カ所あったスタンド数は2010年度末3万8777カ所。マージン悪化による経営難でスタンド淘汰が加速するのは必至だ。

(山田雄一郎 撮影:吉野純治 =週刊東洋経済2012年4月7日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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