スーツケースの修理、《キャスターや取手が壊れた、交換したい…》空港関係者も利用!長く使うために覚えておきたい「破損した時の選択肢」

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ボディーについて、素材ごとの特徴を見ていこう。

【アルミニウム合金】
強度という面で最も優れているのが、「アルミニウム合金」だ。割れや亀裂が生じることがないため、内容物を守るのには最も適している。表面上の傷や凹みは避けられないが、アルミはこういったダメージも味が出る要素として楽しむことができるため、旅慣れたユーザーに人気の素材だ。ただし、重量があり価格が高い点は難点といえる。

【ポリカーボネート(PC)】
現在主流となっているのが、「ポリカーボネート」。軽量かつ丈夫で、さまざまな加工が可能なのでデザイン性も高い。バランスのとれた素材といえる。ただし、強い衝撃により割れが生じる可能性は避けられない。また、後述するABS樹脂やPPと比べると価格面ではやや高くなる。

【ABS樹脂】
「ABS樹脂」
は、強度と重量面ではポリカーボネートに劣るが、価格が安い。近年では、ポリカーボネートの軽さと強度を保ちつつ価格を抑えた「ポリカーボネート+ABS樹脂」という混合素材もある。ただし、あまりに安価なものはほとんどがABS樹脂という場合もあるので要注意だ。

【ポリプロピレン(PP)】
「ポリプロピレン」
は軽量かつ強度も高く、価格も安いため非常に可能性のある素材。柔軟性があるため、衝撃や負荷が加わってもたわむことで割れや亀裂が生じにくい。ただし、加工がしにくいため見た目がやや安っぽくなる点でデザイン性には限界がある。

【その他の特殊素材】
各メーカーが独自に開発または採用する特殊素材も存在する。軽量化と耐衝撃性が高いプロテカの「クロスファイバー」、レーシングカーやプロスポーツ用具にも使われているトゥミの「テグリス」、柔軟性と強度を両立させたレジェンドウォーカーの「PCファイバー」等、より高性能な特殊素材を使用したモデルもあるので、チェックしてみてほしい。

ボディーの違いイメージ
「エアロフレックスDX2」はクロスファイバーを使用(左写真:プロテカ)、「5604ブレードウルトラライト」はPCファイバーを使用(右写真:レジェンドウォーカー)

スーツケースが破損したら、どうすればいい?

しかし、丈夫だと定評のあるものを選び、丁寧な取り扱いを心がけていても、使用頻度や経年劣化、思わぬトラブルなどによる破損は起こりうる。では、スーツケースが破損した場合、どうすればよいのか。

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