――どういうリーダー像を描いていますか。
会社のアイコンにはなりたくない。「社長って誰だったっけ」と思われるくらいでいいんじゃないか、と。
PPIHの「真のCEO」は安田がまとめた企業理念集である「源流」であり、誰がトップにいるかなんて、そこまで重要な問題ではない。

3月の社長交代会見で握手を交わす森屋氏(左)と吉田直樹・PPIH社長(撮影:尾形文繫)
われわれは小売業であり、(店舗運営などを担う)営業が中心だ。さらにいえば、主要ターゲットは若年層なのだから、つねに若い感性に敏感な人がフロントに立つ会社であるべき。
サッカーで例えれば、あくまで「トップ(最前線で常に得点を狙う選手)」は現場や若手の子たち。ともに代表取締役として経営を担う鈴木康介が「トップ下(トップの1つ後ろで攻撃の起点を作る選手)」、私が「ボランチ(コート中央で攻守双方をサポートする選手)」といった具合だろう。
社長を目指す人材を20~30人育てたい
――要は「黒子に徹する」、と。
そうだ。
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